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ヒョウモントカゲモドキ

ヒョウモントカゲモドキのモルフのこと

ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー略してレオパ)は、その生態や大きさ、ゆったりとした動作、愛らしい姿から、世界中で人気があり初心者でも非常に飼育しやすい爬虫類です。

繁殖のハードルも比較的低く、選別交配による品種改良が進んでおりその品種(モルフ)は数多くあります。
ヒョウモントカゲモドキのモルフには、基礎となる品種であるベーシックモルフと、ベーシックモルフ同士を交配したコンボモルフがあります。「モルフ」と称されるためには形質が親から子に遺伝することが条件であり、ヒョウモントカゲモドキの遺伝は多因性遺伝(ポリジェネティック)、劣勢遺伝(リセッシブ)、優性遺伝(ドミナント)、共優性遺伝(コドミナント)の4種類に分かれています。(Wikipediaより)

わが研究室の山田さんのモルフは「ハイイエロー」です。
ノーマルともいい、ほとんどの品種のベースとなっているモルフになります。
ペットショップでもよく見かけますし、お値段も最も安いはずです。


基本的には全体的に黄色い体に、黒いピグメント(斑紋)が散りばめられた模様。
模様の出方は個体によって個性があります。

このハイイエローからオレンジの体色の強いものを選別交配した品種がタンジェリンです。
タンジェリンの中から黒い色素を除いて改良されたものが、ハイポタンジェリンとなりよりオレンジ一色に近いモルフになります。

この子はスーパーハイポタンジェリン。

モルフの中でも特に人気なのが「マックスノー」です。
ブリーダーのジョン・マックさんが作出しました。モルフの名前にはブリーダー名が付くことが多くあります。
黄色の体色を抑えて、白と黒のモノトーンの模様になっています。子供の頃はハッキリした白黒模様ですが、アダルトになると徐々に薄い黄みが発現してきます。
レオパに多く共通しますがベビーの模様とアダルトの模様がガラっと変化することがあります。
ベビー時は縞々のバンド模様がくっきりとしているのが、少しづつバンドが消えたり、黒い斑紋に変化したりします。
 ⇒ 
成長による変化も、飼育の楽しみでもあります。

このマックスノー同士を掛け合わせると「スーパーマックスノー」となり、黄色が消滅し、はっきりとしたモノトーン柄になります。
注目はスーパーマックスノーの瞳は全部黒になるところです。
黒いウルウルの瞳はなんとも愛らしく女性にも人気です。爬虫類の鋭い瞳が怖いと感じる人も多いですよね。
(この黒目の破壊力よ!)
こちらはグラニットスーパーマックスノー。斑紋が細かいのが特徴です。

数多くの品種が作出されているレオパ。交配も非常に奥が深いです。
自分が可愛いと思うモルフがきっとあるはず。人気の秘密、わかっていただけたでしょうか?